弱虫ペダル
□御堂筋くん
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「御堂筋くん。これクリスマスプレゼント。」
度重なるアタックの末、自転車の邪魔をしないという約束で、彼女の座を手に入れたのは半年前。
メールに返事をくれるのは10通に1通だし、電話を掛けてくれたことなんて1回もない……。
そんな恋人らしくない私達にも、クリスマスはやって来た。
もちろん、デートなんて甘いものは無しだけど、プレゼント交換くらいは期待しても良いよね?御堂筋くん。
「キモッ!!いらんわ。キモッ!!」
自主練習を終えた彼は、とっとと部室に入ろうとしている。
うん。彼はツンデレなんだよ。
「えーっ。せっかく自転車のライト用に高級単3電池と、手作りの栄養バーを用意したのに〜。」
あっ…。立ち止まった。
「………。」
引き返してきた。
「せっかくやから、貰っとくわ。」
手作りの栄養バーから手に取ってくれた、そんな些細なことがとても幸せ。
………………
「御堂筋くんはプレゼントないの?」
「ハァ……。これやるわ。」
「何このステッカー!!王立軍??」