SHORT STORY

□ください。
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Nside



「J、久しぶり」

「Jと呼ぶな、Jと」

「はいはい。おかえり、潤くん」

潤くんの映画の撮影が終わって一段落付いた。

久しぶりに自宅に来てくれると聞いて、珍しくも俺は晩ご飯の準備までしていた。

「和ー、のど渇いたー」

うちに来るとなぜか若干亭主関白気味になる潤くん。

「ビールぐらい、自分でとれるじゃーん」

とか言いながら、台所からビールを運ぶ俺もなかなかの良妻っぷりだとおもう。

「さんきゅっ」

「うん。すぐできるから、そこで待ってて。」

「りょーかい」

俺が一人で飲みながらうだうだするテーブル。一人暮らしなのにイスが二個置いているのは、あくまでも来客ようだったが、友達の少ない俺のもう一つのイスに座るのは潤くんしかいなくなった。


「へー・・生姜焼き・・!」

「この前相葉さんにごちそうになったの。あのバカが作れるんだったら、俺もできるかなー?って思ってさ」

「相葉君に言っておこー」

「ちょっと!」

「噓だって!・・いただきまーす!」

「どう?・・うまい?」

いくら食にこだわりがない俺でも人に出した料理なら心配になる。

しかも食べているのは、うちのシェフだし。

「うまい!うまいよ!」

「あ、そう!よかった〜」

「和も早く食えよ」

「いただきまーす・・あぁ・・うまいね」

「これいい!毎晩これでいいかも」

「ちょっと、太るよ?」

「やっぱり?」

「もちろん!あ、おかわりあるからね?」

「ありがと」


こうして久々の一緒に晩ご飯は過ぎていった。
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