SHORT STORY
□早く治れー。
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Sside
「も〜・・・最悪・・・。」
「そんなに凹んじゃダメだよ?」
俺が寝込んでいる横で、冷えピタやら氷枕やなにやらをずっと準備していてくれている雅紀。
久々の休日で、スッキリ起きたい!なんて思っていたのに頭痛と気怠さにベッドから出られなかった。
そこでやってきたのが俺の雅紀。
『翔ちゃん!大丈夫!?』
そんな彼がやってきてくれただけで俺の熱はまた更に上がっちゃったりして。
そこからずっと、俺の看病をしてくれている。
「ねぇ、翔ちゃんお腹すいてる?」
「う〜ん・・・微妙・・・。」
「うわ!翔ちゃんが空腹じゃないとか!明日雪降るかも!」
残念ながら明日の天気は今日に引き続き晴天。
「うるせーなー・・・」
「口悪ーい」
「っ・・・!」
「うわ、拗ねた。」
「・・・・」
なんだコイツ!あんなに可愛い俺の雅紀はどこ行った?
「俺、なんか作るね。あ、ちゃんと寝てるんだよ!?」
「・・・分かった・・・。」
その優しさに俺が拗ねたことが申し訳なくて、
俺自身に腹が立ってふて寝した。