SHORT STORY

□お疲れ様。
1ページ/7ページ

Jside


「雅紀、今日うちこいよ?」


無事最終回を迎え、クランクアップした俺のドラマ。始まる前から、俺らはこの時のために待ち続けていた。

一足先に映画のクランクアップを迎えた雅紀と最後に二人で甘い会話をした。あの電話が最後だったとおもう。そこで聞いた雅紀の寂しそうな声に愛おしく感じたと同時に、会ったときには泣くまで愛してやろう。そう考えていた。

「う、うん・・っ」

今から緊張してどうするんだよ・・

5人で撮ったあと、楽屋から引きずるように雅紀を俺の移動車にのせた。




きっと一生懸命仕事を頑張った俺らに、神様がご褒美をくれたのだろう。


明日は、二人揃ってOFF。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ