Dark Pink

□SOS
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Aside


マネージャーに車から降ろしてもらった場所から自宅玄関まで。徒歩3分。

こんな短い距離なのに・・・恐怖に震えながら毎晩歩く。

絶対に、絶対に誰かいる・・・。

俺の後ろをつけている・・・。

3歩歩いて止まる。

すると、もう一つの足音も止まる。

「やだ・・・っ」

足がすくんで、それでも動かない足を必死に動かそうとしたとき・・・。


「つかまえた・・・。」



聞いたことのない位の低い声が、耳元で流れた。


「や、やだ・・っ」

もう両腕が捕まれていて動けない。必死に抵抗しているのに、カラダの向きを変えられて唇を舐められた。生ぬるい感触に不快感しかなくて、助けを呼びたかったけれど声も出なかった。

「もう動けなくなったの?・・本当に可愛いね」

もう立つ力もなくなった俺のカラダが引きずられて、知らない車の後部座席に入れられた。


これからが、悪夢の始まりだったんだ。
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