パラレル
□男の娘4
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Sside
もう・・・いいや。
真夜中の橋の下。
真っ暗で何も見えない、誰かも分からない。
ただ・・・俺は犯される。
これだけは分かっていた。
もう抵抗なんて出来なかった。アルコールが酷く回った体。無気力で何もする気にならない。
悪臭漂う吐息に吐き気を覚え、ただ意識も遠のいていく。
どうせ、俺の人生は今日で終わったんだ。
誰に晒されても、なんとも思わない・・。
もう下着も下ろされただろうか?
男に犯されるって・・・俺もそこまでの人間なんだな。
「おい!何やってんだよ!!」
飛ばそうと思った意識の片隅で、誰かの声が聞こえた。