パラレル

□男の娘4
1ページ/12ページ

Sside


もう・・・いいや。


真夜中の橋の下。

真っ暗で何も見えない、誰かも分からない。

ただ・・・俺は犯される。

これだけは分かっていた。

もう抵抗なんて出来なかった。アルコールが酷く回った体。無気力で何もする気にならない。

悪臭漂う吐息に吐き気を覚え、ただ意識も遠のいていく。

どうせ、俺の人生は今日で終わったんだ。

誰に晒されても、なんとも思わない・・。

もう下着も下ろされただろうか?

男に犯されるって・・・俺もそこまでの人間なんだな。




「おい!何やってんだよ!!」




飛ばそうと思った意識の片隅で、誰かの声が聞こえた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ