パラレル
□男の娘 2
2ページ/4ページ
Jside
翔さんはこの店の1だ。
もっと言えば、二人いる1の一人だ。
男子が女装をして「男の娘」になり、男性客をもてなす。
俺はここの専務で、翔さんは従業員。
そして、俺の恋人だ。
恋人をこのような店で働かせるのは、俺だってイヤだけど、本人が望んでいるから。
「じゅーんー!」
専務室で、仕事をしているとプレイルームから俺を呼ぶ声が聞こえた。
・・・終わるの遅かったな・・・。
「翔さん、お疲れ様」
プレイルームの扉を開きながら言った。
部屋の中心にあるベッドに、さっきのかわいいメイドではなく
淫らな着崩しで寝っ転がってる翔さんがいた。
「お疲れ様じゃねーよ・・。ホントあいつしつこい!」
あらま、ご立腹。
「カラダは?大丈夫?」
「腰痛はいつもと変らないけど・・・」
「ん?」
少し赤い顔がうつむいた。
「そ、その・・ナカに・・・」
そっか・・。
「お風呂行こう?歩ける?」
「ムリ・・。」
「よっし」
翔さんをお姫様だっこして、すぐ隣のお風呂に向かった。