パラレル

□蜜
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Aside


「うわー・・今日は年齢層高めかも・・」


「お前、また来たの?ってか仕事してんの?」

「してるわ!早く終わらせるっていう技術もってるからね〜。あ、いつものね!」

「はいはい・・。」

カウンターのニノは、俺がこの店に通う前からずーっといる。

俺のお気に入りの「ジン・フィズ」をいつも出してくれる。

「っくー!うまい〜」

「ホント女子みたい・・・そんなの」

「いいの!美味いから!」

「そりゃ嬉しいけどさ?」



「ね、誰かと待ち合わせ?」

「ううん?今日は・・一人なの」

俺に話かけてきたのは、俺と同い年くらいのカッコイイ人。

ここ、男の人が男の人をナンパする店なの。

クラブ?BAR?みたいな?

「ふ〜ん・・ちょっと話さない?あっちで」

彼が指さしたのは、センターステージから少し離れた赤いソファー。

「いいよ?」

少しだけ、彼に寄り添って歩き出した。
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