君はどこ?

□やすみ
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珍しいらしいテニス部の休日。そんな貴重な休日に私は…

リョーマ
「…で、ここがいつも行ってるスポーツ店」

手塚
「ドリンクの材料も基本ここで買っている。今度誰かと2人で買いに行ってもらう」

ハク
「わかりました」

リョーマ君と手塚先輩と街にいた。…2人とも無口で沈黙がつらいよ。なんでこうなったんだっけ?

歩く2人の後に続きながら、昨日の部活終わりを思い出してみる



手塚
『白野、明日は暇か?』

ハク
『いえ、明日は…リョーマ君に街の案内をしてもらう予定です』

手塚
『…備品をいつも買っている店を教えておきたいのだが…ついていっても構わないか?』

ハク
『へ?はい、勿論です』




…で、今この状況。私服な手塚先輩が物凄く斬新に思うのは私だけ?

謎の手のひらの冷や汗に、思わず菜々子さんから借りた白いワンピースの裾を握った

リョーマ
「…歩くの遅いね」

ハク
「ぁ、ごめん。早く歩くね」

リョーマ
「…いいよ、別に」

せっかくの休日を私の案内で潰されたせいか、リョーマ君の機嫌は昨日から悪い。申し訳ない…

手塚
「…越前、わるいな」

リョーマ
「…何がっすか」

手塚
「…越前、お前は…ハァ」

再び訪れる沈黙。え、なんか…ごめんなさい

人で賑わう中にポツンとある沈黙。なんだかここだけ違う世界だ…何か会話を…無理だ、ない

手塚
「…俺の案内はもう終わったな。俺は帰る。後は2人でいてくれ」

ハク
「へ?わかりました。ありがとうございました」

リョーマ
「…さよーなら」

どうしようか悩んでいると、手塚先輩がログアウトした。もはや悩んだ意味がない
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