巡る夏

□第壱話
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塔子
「あ、貴志くん。実は今日の夕ご飯、聖ちゃんを誘いたいのだけど、いいかしら?」

夏目
「いいですけど…誰をです?」

塔子
「誰って…聖ちゃんよ。雨音 聖ちゃん」

夏目
「あぁ…雨音ですか」

塔子
「だから帰りは一緒に帰ってきてくれる?」

あれから三日たった

あのクッキーはニャンコ先生や塔子さんに好評で、今では煮物と菓子の物々交換となっている

2人も仲良くなったらしく、今回一緒に夕飯を…となったようだ

同級生の女子を家に招くのは初めてだが、塔子が嬉しそうにしているくらいいやと思った

革靴を履いて家をでた


「おはよう夏目殿」

夏目
「うわっ、ちょび!?」

ちょび
「あの俵猫はおられますかな?」

俵猫って…

夏目
「多分俺の部屋にいるよ」

ちょび
「そうですか。ありがとうございます」

つかつかと家にはいっていくちょび

…何だったんだ


夏目
「…学校いこう」
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