不思議一杯
□序章
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川が悠々と流れ植物が生い茂る四季を感じさせる空間に突如、ズシンズシンと重く響く足音
足音の主を見た動物は一目散に逃げていく。それを見た主が雄叫びをあげると、直ぐ後ろから近づいてきた一体の生物が小さく唸りをあげた。…さて、ここらでこの二体の会話をきいてみよう
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『…メシィィイ!!』
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『さっき食べたでしょ?』
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『…腹減った』
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『普通のイビルジョーより食欲あるよね…』
イビルジョー
『…ナルガクルガって、おいしい?』
ナルガクルガ
『ちょっ、その目やめてくれる?』
イビルジョー
『先っちょ…先っちょだけ』
ナルガクルガ
『ダメだからね!?あ、あそこにリオレイアいるよ』
イビルジョー
『メシィィィィィィイ!!!』
ナルガクルガ
『うわぁ…リオレイアご愁傷様』
そう、二体とはイビルジョーとナルガクルガの事である
足音の主…イビルジョーは、ナルガクルガが発見したリオレイアに向って猛突進していく。リオレイアはそれに気づくも巣にある卵が気になって動くに動けないでいた
ナルガクルガが見守る中、リオレイアは毒を吐くもイビルジョーに効かず、あっさりと捕食されてしまった
グチャッバリッ
イビルジョー
『…うまい』
ナルガクルガ
『毒大丈夫なの?』
イビルジョー
『…効かない。卵、うまい…いる?』
ナルガクルガ
『おっ、いいの?やったー』
イビルジョー
『…見つけたの、ナルガだから』
二体は一緒にリオレイアとその卵を貪り食う。その光景は弱肉強食そのものだった