クレイジー・レクイエム
□教団の一日
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ラビ
「親交を深めようさ!」
神田
「いらん」
いつか死ぬのに仲良くして何になる。ていうかこいつ喋んねぇし、どう会話すんだよ
ラビ
「なんで睨みつけてんの」
神田
「睨んでねぇ」
アイの方をみるとさっきと同じまま水を飲んでる。飯食わねぇのか?こいつ
ラビの声がBGMとなって食事は続く。いやなBGMだ
クロウリー
「お、おはようである。…一緒にいいあるか?」
ラビ
「クロちゃん、おはよー!全然OKOK!」
何故かクロウリーが飯を持ちながらやって来た。なにモジモジしてやがんだ
クロウリーは俺の隣に座って食べ始めたが、前にいるアイが気になるのかチラチラと見る度に話しかけようとしてやめる
クロウリー
「ラビ……どう話しかけたらいいであるか…?」
ラビ
「クロちゃん…相変わらず奥手ね。気軽にいけばいいさ」
クロウリー
「ううっ」
…気持ち悪いからさっさと済ませろボケ
クロウリー
「わ、私は…アレイスター・クロウリーである…その…」
アイ
「…?」
あぁ…首傾げてらぁ
クロウリー
「その……よろしくである!」
クロウリーが握手の為に手を差し出すと意図が伝わったのか、ゆっくりとした動作で手を重ねた。それにビビったのか、一瞬クロウリーの肩が跳ねた
アイ
「…」
コクン
ラビ
「…多分……よろしくってさ!」
クロウリー
「ありがとうである!」
…なんだこの茶番。見てらんねぇ。席変えよ
食べかけの蕎麦を持って立ち上がると3人の視線が集中する。「行っちゃうの?」と問いかけてくる視線がなんとも鬱陶しい
どこに行こうが俺の勝手だ
完全無視して他に席を探す為に辺りを見渡したが、そのおかげでこっちにやって来る輩を見つけてしまい、思わず顔をしかめた