君はどこ?
□やすみ
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先輩を見送って、当初の予定通り2人になったけど…どうしよう?リョーマ君ちょっと不機嫌
リョーマ
「…行きたい所ある?」
ハク
「えっ…や、薬局…」
リョーマ
「…いくよ」
スタスタと歩いて行くリョーマ君。いつもなら小走りで追いかけるんだけれど、今回は何故かゆっくりめで歩いていて、すぐに追いつけた
ハク
「…今日はゆっくりめだね」
リョーマ
「置いてけぼりにされたいの?M?」
ハク
「違うから。ちょっと珍しいなーと思っただけ」
リョーマ
「…そっ」
…あれ?なんか…よくなった?雰囲気和らいでるよ
リョーマ
「薬局で何買うの?」
ハク
「テーピングの布とキャットフードとリンス。お母さんに頼まれててね」
お母さんってのはリョーマ君のお母さんなんだけど、おばさんって言われるのがイヤみたいで…強制的にお母さんになった。今でもちょっとくすぐったい気持ちになる
前の私は自分の母親をなんて呼んでたんだろう…心配してるかな?
リョーマ
「どれか知ってたっけ?」
ハク
「リョーマ君にきいてね、って言ってたよ」
リョーマ
「…」
《めんどくさがったな、母さん》
ハク
「あ、お金はもらってきたよ」
財布から出したのは諭吉のかかれたお札。にしても一万円って、そんなに高いのかな?キャットフード
リョーマ
「…買い終わったらゲーセン行く?」
ゲーセンか、懐かしいな。…懐かしいの?前は結構行ってたのかな?なら前は帰宅部…?部活してたら来れないだろうし
ハク
「行く!」
リョーマ
「なら早く歩いて」
ハク
「はい!!」