DIABOLIK LOVERS小説  ~迷える館入り口〜

□コイコガレル  〜side スバル 〜
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コイコガレル      〜side スバル 〜


お前が俺を求めて
俺がお前を求める

神など人間が作った幻想なんてモノに興味はないが
お前が信じるならば
それは偽りの無い愛の契約だとも言える

お前の苦痛を求めて
お前の快楽を求めて
お前という存在に俺を刻み付ける

それは

力を与えれば無残に打ち砕かれる
ガラスのような
儚く無残なモノ

それは
簡単に手に入るようで簡単に消えてしまう
確信の無いモノ


だから

その手に傷をつけ
その足に牙を立て
その唇に噛み付き

俺と言う証を刻みつけ
俺のためだけに鳴かせる

それは

愛情なのか
飢えなのか

どちらにしろ答えはひとつで

俺はお前に溺れているということ

これが恋というモノならば

それは

確信など無く
約束など無く
始まりも終わりも答えは無く
勿論、永遠など無い

愛と言う偽りの言葉だけで
拘束するモノ

この胸を焦がす程の熱い痛みが
毎夜俺を苦しめる

どんなに
壊しても
壊しても
お前を手に入れる現実は掴めず

破壊されるのは
赤く染まっていくお前の心と
切り刻まれる俺の心


それが夢でも
それが現実でも

俺はお前を求める事に変わりは無くて
お前は俺に抵抗など出来るはずも無く

ただ、本能のまま
互いに愛を囁きあい
繋ぎあう


そして

お前の中に俺を刻みつける為に
お前の中に破片を埋め込む為に


今日も俺はお前を求める

・・・・・コイコガレル・・・・

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