Zzz

□駅
1ページ/3ページ

「…寒いなぁ...」

駅で1人だけ、この寒さの中マフラーも手袋もつけていない私。



・・・失敗だった・・
暖かいって思ってたのに。




「はぁ....。」


吐く息も白い。
膝を少し曲げたりしてみる。




....だめだ、寒い。









寒さをどうやってしのぐか、ということしか考えていなかった私は、背後から来る人影に気づくわけもなく。













ぎゅ。




「!!!???」


突然手に何かが触れた。


慌てて振り返るとーー・・・





「精市?!」




そこには幼なじみ兼彼氏の精市がいた。



「驚きすぎだよ。....それよりも、きい寒がりなのに何も防寒着つけてないんだね。手、冷たいよ」






「…う....。」


痛いところをつかれた。




かくいう精市は手袋かつマフラー。




…....完璧だ。




すると、精市がするすると自分のマフラーを取った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ