Zzz
□駅
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「…寒いなぁ...」
駅で1人だけ、この寒さの中マフラーも手袋もつけていない私。
・・・失敗だった・・
暖かいって思ってたのに。
「はぁ....。」
吐く息も白い。
膝を少し曲げたりしてみる。
....だめだ、寒い。
寒さをどうやってしのぐか、ということしか考えていなかった私は、背後から来る人影に気づくわけもなく。
ぎゅ。
「!!!???」
突然手に何かが触れた。
慌てて振り返るとーー・・・
「精市?!」
そこには幼なじみ兼彼氏の精市がいた。
「驚きすぎだよ。....それよりも、きい寒がりなのに何も防寒着つけてないんだね。手、冷たいよ」
「…う....。」
痛いところをつかれた。
かくいう精市は手袋かつマフラー。
…....完璧だ。
すると、精市がするすると自分のマフラーを取った。