Zzz
□拝啓....
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コンコン
6番隊隊舎の扉を何者かが控えめに叩いている。
外は雨。
「ん?誰っすかね?こんな日にね、隊長」
「....」
白哉は返事をしない。
「おい。誰だ?返事くらいしろ」
副隊長の阿散井が声をかける。
だが、応答はない。
白哉は考えていた。
何かがおかしいと。
1つは霊圧が全く感じられないこと
2つ目は相手が無言であること
両方瀞霊廷の者ならばありえない事である。
だが、ここに来れているということは死神であることに違いはないはずで。
しかし、霊圧を全く消すというのは並の死神ができることではない。
ー....どうしたらいいものか。
「隊長、どうします?」
「...」
「隊長?」
返事の無い自分の隊の隊長に恋次は再度尋ねる。
「恋次、扉を開けろ」
「え?いいんすか?!無いとは思いますけど敵だったらどうするんですか?」
「その時は私が斬ろうー・・」
「了解っす」
恋次は扉を開けるために手を伸ばす。
ー誰がいるとも知らずに....