短いお話

□ゴキブリ
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「マァァァダァァァァァラァァァァアアアア!!!!!!」




叫び声のようなものがどんどん近づいてくる。
それが部屋の前にきた瞬間、障子が吹っ飛んだ。と、同時に体にとてつもない衝撃が走る。



「助けてくれ!部屋にッ部屋にアイツがいる!!!」


どうやら謎の衝撃の正体はコイツだったようだ。
大泣きしながらそう言うと顔をオレの服にグリグリと押し付けて腰に回してある腕に力を込めてきた。


マダ「やめろ、服が汚れる。
で、何がいたんだ。」


何がいたのかを問いかけると、ピタリと動きを止めたかと思うと次はカタカタと小刻みに震え始める。
リンをここまで怖がらせる存在……
どんな忍びだ?
手合わせしてみたいものだ。



「……G…」
マダ「……G?」
「そう。
あのテカテカ光っててカサカサと動いていくあのG……!」


マダ「……ゴキb「いやぁぁぁぁああああ!!!」ごふッ」


ゴキブリか?と聞こうとしたら鳩尾全力で殴られた。
理不尽だ……
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