報酬(捧げ物)
□俺にだけ分かる事
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「ナツー!!」
ある日のフェアリーテイルにルーシーの声が響いた。
「何だよルーシー…デカい声出して」
食事中のナツが面倒臭そうにルーシーを見つめる。
ルーシーはその場に座り込み
「家賃…家賃が無いのよぉー!!」
と、うゎんうゎん泣いている。
「そうだな、私も最近タルんでいると思っていた所だ。」
エルザがルーシーに近寄り背中を擦る。
「んじゃ行くかクエスト!」
「あいっ」
ナツはテーブルの上に立ち、上機嫌で口から火を吐く。
「あれ…」
「どうした?ハッピー」
ハッピーはキョロキョロ辺りを見渡す。
「グレイが居ないー」
「あ、そう言えば…アイツどこいった?」
二人でキョロキョロ見渡すと、ナツがソファーで寝ているグレイを見つけた。
するとナツは「起きろグレイ!クエスト行くぞー!!」と、叫びながらグレイの腹目掛けて飛び蹴りを入れる。
「ぐほっ!!」
「起きたか!クエストい…ぐはっ!?何すんだグレイ!!」
「てめぇー普通に起こせよ!腹キックで起こすたぁーどういう要件だコラッ。」
「はぁ?起こしてやったのに殴るお前に言われたくねぇーな!」
「普通に起こせって言ってんだろーが、頭ン中空か?オイ。」
「ふ…ふざけんなぁー!!」
そんな二人を恐ろしい顔で見つめるエルザ、「仲良くせんかー!」と叫ぶと二人はピタッと止まり、肩を組み「あいっ!」と返事をする。
本来そんな二人にツッコミを入れるルーシーだか、今日はクエストボードを真剣に見つめていた。