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□いつも君のそばに
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期末考査を目前に控えた放課後、彩花は何となく帰れずにいた。

HRが終わり、教室に残った生徒も、ひとり、またひとりといなくなり、いつしか彩花だけになっていた。

夕焼け空になり、どの部活もそろそろ解散になるだろう。

「はぁ……。」

ぼんやりとどこか一点をみつめて、もう何度目かの溜め息を吐いたとき




「お前、いつまでいんの。」



彩花がゆっくりと焦点を合わせると、目の前の机のうえに声の主が座っていた。

彩花がいま一番会いたくない人間のひとりだ。



「…けーすけ。なんか用事?」


力なく返事をすれば、けーすけ、こと本田圭佑が眉間にシワを寄せながら彩花を射るような視線で見詰めていた。

うわ。
でた。やだな、圭佑のこの目。
白状するまで絶対見逃してくれない目だょぅ…。


「お前、白鳥と喧嘩したのか。」

圭佑の問いに彩花の肩がビクッと震えた。
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