B二次創作

□短編
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【ボツ】

翌日、綱吉はリボーンに蹴飛ばされて起きた。

今日から綱吉は暗殺するために潜入するのだ。

謎の生物、マッハ20を殺すために。
殺して百億円をゲットするために。

…まあ、綱吉は百億円なんてものに興味はない。
とりあえずその間は厄介事に巻き込まれないだろうから。
だから、仕方なく、本当に仕方なく暗殺するのだ。

「ツナ、いいかくれぐれも敵対ファミリーに見つかるんじゃねーぞ」

「分かってるよ」

「まあ、気楽に暗殺しろ」

「暗殺なんて気楽にするもんじゃないと思う!」

「行ってこい、ツナ」

「……行ってきます」

朝6時に綱吉は家を出た。

バスに乗って、電車に乗って、漸く着いた。
綱吉はよし、と気合を入れて駅から出る。

そして、迷った。

「いや、なんで迷うの俺!?」

自分がいかに方向音痴なのか思い知った綱吉は駅員の人に聞く。

「あの、椚ヶ丘中学校に行きたいんですが」

「椚ヶ丘中学校なら3番のバス停に乗れば行けますよ」

「ありがとうございました」

駅員に言われた通りに3番のバス停に行くと椚ヶ丘中学校の生徒がいた。

「君も椚ヶ丘中学校の生徒かね?」

メガネを掛けた如何にも頭良いですオーラを放っている男子生徒に綱吉は聞かれた。

「あ、そうなんです、今日から転入することになって」

「それはそれは、良かったですな、椚ヶ丘中学校はとても素晴らしい学校です」

「そ、そうなんですか…」

「あら?貴方見ない顔ね」

「あ、今日から転入することになって…」

「そうなの、椚ヶ丘中学校は素晴らしい学校よ、きっと素晴らしい学校生活が待っているわ!」

「そ、それはとっても楽しみですね…」

若干笑みを引きつりながら綱吉はそう答えた。
少し、違和感を感じながら。

それと同時に興味を持った。

今日から自分が通うことになる、椚ヶ丘中学校に。

生徒達が絶対に口にする"素晴らしい学校"という単語に。

そんなことを考えている内にバスのガイドが流れてくる。

『次は椚ヶ丘中学校前、椚ヶ丘中学校前です。お降りの方はお知らせください』

『椚ヶ丘中学校前で停車します、お降りの際はお忘れ物がないようにお気をつけください』

バスに乗っている椚ヶ丘中学校の生徒は降りる準備をし始める。

綱吉も勿論準備していた。

『まもなく椚ヶ丘中学校前です』

「ありがとうございました」

定期券をカバンから出してバスを降りると目の前にはとても大きな学校があった。

「あ、さっきの人、君は何クラスなんだね?」

「あ、さっきの…」

「山中だ」

「えっと、山中さん、わざわざ親切にしていただいてありがとうございました。」

「いやいやいいんだよ、で?君のクラスは?」

「えっと、3年E組です」

綱吉が自分のクラスを言った時、山中の態度が変わった。

「ああ、E組か」

「え?」

「E組は別校舎だよ、エリートの道から外れた愚か者の溜まり場だよ」

「愚か者???」

「まあ、僕はとっても優しいからね、案内してあげよう」

「え、でも…」

「いいから着いてきたまえ」

愚か者、と山中は言った。
綱吉は意味が分からなかった。
とりあえず山中は綱吉を案内した。
綱吉はいい人だな、と思っていた。

山中は心の中で考えていた。
「いいカモができた、明日が楽しみだ…E組のくせにバスに乗ったこと、後悔させてやろう」

結局はゲス野郎だった。

「ほら、あそこにボロい校舎が見えるだろう?君の校舎はアッチだよ」

「あ、あのありがとうございました!」

「いやいや気にしないでくれたまえ」

【ボツ理由】
要らないかなあって
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