B二次創作

□短編
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【あのね】

ツナ君は私にいつも太陽みたいだって言ってくれるよね。

でもね、私はそんなものじゃないの。

本当はドロドロとした考えをたくさん持ってるの。

ツナ君がマフィアのボスなんて、似合わないような存在になんてなれないように、喋ってる時とか、色々考えてるの。

それを悟られないようにする為に着飾ってることにツナ君はいつ気付くのかな。

なんて、ツナ君とケーキのお話をしてる今この瞬間にも私は思ってるんだよ。

私はね、太陽みたいだなんて言われる筋合いないんだよ。

本当は、悪魔なんだよ。

ツナ君がボスになんてなれないように、動くような。

そんな悪魔な女なんだよ。

でもわかって欲しいな、だからね。

私の前で、リボーン君の話なんてしないで。

バジル君の話も、骸さんの話も。

マフィアの話なんて、しないで。

そんな事が言えない私はただただ笑う。

面白いね、なんてそんな事思ってもいないのに。

ツナ君、あのね。

***

京子ちゃんは本当に太陽みたいだなぁ、なんて今ケーキの話をしてるこの瞬間もそう思う。

でもどこか、君は違う方を向いて話をしているかのように、どこかぼーってしてる。

何を考えてるんだろうなんて思いながら京子ちゃんを見る。

目の奥が、何かを訴えている気もする。

何を訴えているんだろう、ああ、きっと。

俺だって今もリボーンに訴えてはいるんだよ?いや、本当に。

けどさ、もう駄目かもなぁーとか少し考えたりしてる。

心のどこかで、君とこうやってのんびり話せるのはあとどれくらいなんだろうって思いながら。

きっと俺は、そうなっちゃうと思うから。

今はこの瞬間を大事にしたいなぁ、なんて。

少し、考えちゃったりね。

京子ちゃん、あのね。

*END*
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