B二次創作
□短編
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【平和】
俺には、誰にも言えない秘密がある。
秘密っていうか言ったらなんかヤバイっていうか…まあそんな感じでとりあえず内緒にしてることがある。
それは、俺の過去。
ヘタレ、とかダメツナとか呼ばれてるけど、過去はそんなんじゃなかった。
俺の容姿は髪が茶髪、目もちょっと茶色で小さい頃は怖がられていた。
で、俺はそれが嫌でよく倍返し的なのしてた。
今ではあんなこともあったな、で終わらせられる。
自分でもたまに思ってた、今になって分かる超直感。
実は小さい頃から超直感は働いてたりもした。
けどそれはすごく囁かなことだったから気にしてなかった。
例えばそれは明日雨が降るだとか、台風が来るだとか、大きい地震がある、とかそんなんばっかだった。
で、それをダメ親父…蒸発してたと思ってた父さんに言うと父さんは凄く真っ青な顔をしてこういうんだ「誰にも言っちゃいけない」って
当時の俺はまあ父さんから言われたから言わないようにしてた。だって凄く酷いじゃん、あんな顔。
今になって分かる、それは多分今の俺の現状なワケだろう。
父さんは俺をボンゴレに渡したくなかったんだろう。
だから多分、それを俺に言わないようにきつく言ってたんだ。
「10代目、どうしたんですか?」
「あ、いやなんでもないよ」
「ならいいんすけど…」とか言ってるこの人は自称俺の右腕、獄寺隼人君だ。
自称、って凄い言い方酷いかな?いやでも自称だし、俺ボスになんてなりたくないし。
まあ、大事な友達……親友の一人だ。
「俺達さ、将来どうなってるんだろうなー……いや知ってるけどさ」
「そうだなぁ……公務員がいいな」
「なるほどなぁ」と笑うこのTHE爽やか少年は野球部のエース、山本武だ。
俺のヒーローって前言ったときはそりゃ頑張んないとな!って笑ってくれた。
…鈍感と天然と野球でできてる山本は俺が言ったことを冗談だと思ったらしい。
ちなみにマフィアのことも未だに遊びだと思ってる……本当はどうか分かんないけど。
「俺は10代目の右腕になってるはずです」
「だからなんないってば」
「いやでも途中まで継承式した訳だし……きっぱりと言わないとボスへまっしぐらだと俺は思うけどなー」
「いやでも……リボーンが怖いし」
「ははっ!そりゃ大変だな!」
「ボスにならないなら……社長ですかね?」
「なんでそうなるのさ!!?」
「だって俺はあなたの右腕になりたい訳ですし」
「だから社長になれってか」
「俺的にはボスとかもいいと思いますけどねー?」
「だからなんないからね!!俺はボスになんないから!!」
昼休み屋上で二人と一緒に駄弁りながら俺達は時間を潰してた。
この並盛高校は屋上に入っちゃいけないはずなんだけど、まぁそこはリボーンの仕業ということで流してくれると助かる。
「あー、次数学かー」
「俺は英語だよ…」
「たしか俺は……その前の授業サボってたんで分かんないっす」
「どこでサボってたの?」
「そこらへんのコンビニで軽く立ち読みしてました」
「何読んでたんだー?」
実は俺達全員クラスが違う。
獄寺君は頭が良いということで特進クラスのA組に。
俺は少しだけ学力良くなったらしいから普通クラスのB組
で、山本は学力ないからC組。
……山本はA組だと思ってたんだけど、違かったみたい。
「なぁ山本」
「ん?」
「いい加減初代と笹川付き合えばいいと思わねえ?」
「待って獄寺君何言ってるのさ」
「もういい加減告っちまえばいいんですよ」
「絶対うまくいくから」
「いやないから、京子ちゃんにはただの友達としか思われてないから」
「はー……これだから草食系男子は…」
「ため息ついた?!」
*続くかもしれない*