Long Dream*銀魂

□soul 1
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「とうとう尻尾出しやがった」
煙草を加え双眼鏡で4人の逃亡者を見ながら呟いたのは
我らが真選組副長『鬼の副長』
土方十四朗である。

立て続けに起きる大使館連続爆破テロの調査で
大使館のすぐそばを張り込んでいたところ
怪しい4人の逃亡者を発見した。
きっと奴らが件の犯人に違いない。
そう確信し、土方は側にいた
真選組『密偵』の山崎退に
4人の拠点を抑えてくるよう指示した。

「天人の戦で活躍したかつての英雄も
天人様様の今の世の中じゃただの反乱分子か」
土方は『桂小太郎』と書かれた
攘夷派過激浪士の手配書を眺めた。

「おい、起きろ沖田」
1番隊隊長 沖田総悟。
甘いフェイスをしているが、腹の中は真っ黒の
自他共に認めるサディスティックで
土方の命兼副長の座を狙うのは彼の日常だ。
沖田は愛用している目玉の描かれた赤いアイマスクを取り外し、むくっと起き上がる。

「爆音って・・またテロ防げなかったんですかィ?
何やってんでィ、土方さん真面目に働けよ」

「もう1回眠るかコラ」
刀を鞘から抜く素振りを見せるが
今は沖田と小競り合いをしている場合ではない。
連続テロの犯人を捕まえるのだ。
土方は隣の部屋の襖をガラリと開けた。

『ノックぐらいしろ、女の部屋に堂々と』
「うるせーとっとと準備しろ時雨」
『散れ土方』
「てめぇが散れ」
『儚く散れ土方』
「てめぇが儚く散れ」
『ただ生きてるだけなのに淡々と掃除機で
吸い取られていく切ない埃のように散れ』
「いいから準備しろ!!!!!」

「土方さん・・こいつ寝てやすぜ」
沖田が時雨の頬を抓るが起きない。
「どんだけ器用な眠りについてんだよこいつ!!」
「俺も欲しいや、寝ながら土方を罵倒できるなんて」
「チッ、時間がねぇ、とっととそいつ起こしていくぞ。
真選組の晴れ舞台だぜ、楽しい喧嘩になりそうだ」

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