Long Dream*銀魂

□soul 2
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「オイオイ、何の騒ぎだ?」
土方が近くの人に聞いた。
どうやら女を取り合って男が2人決闘をしたらしい。
「女だァ?くだらねぇ、どこのバカが」
『土方さん...あれ...』
時雨と土方は周りの人と同じように
橋の下を見ると、そこには。
「『.....近藤局長』」

<屯所>

「副長!!!!局長が女に振られたうえ
女を懸けた決闘で汚い手使われ負けたって
ホントかぁぁぁぁ!!!」

「女にフラれるのはいつものことだが
喧嘩で負けたって信じられねーよ!!」

『うるさ.....』
「時雨さん!!あんたも見たんだろ!!」

屯所に帰り、会議を始めようとするや否や
隊士たちが「局長が喧嘩で負けた」という
噂の真実を確かめる為に
土方と時雨にあれやこれやと聞いてきた。

「銀髪の侍ってのは何者なんだよ!!」
(『銀髪...?』)

「会議中にやかましーんだよ
あの近藤さんが負けるわけねーだろうが。
誰だ、くだらねぇ噂たれ流してんのは」

「「沖田隊長がスピーカーでふれ回ってたぜ!!」」

「俺は土方さんに聞きやした」
『何でよりによって総悟に...』
「あぁ、こいつに喋った俺がバカだった」
「ってことは何!?あの噂まじなの!?」

「うるせぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」
耐えきれず土方は机蹴り飛ばし
「会議中私語をしたやつは切腹だ」と脅しにかかる。

気になることがあったので近くにいた
総悟に聞いてみた。
『ねぇ、銀髪の侍って?』
「なんでぃ、あんたその場にいたんじゃねぇんですかぃ?」
『あたしが見たのは近藤さんが倒れてるとこだけ』
「周りの奴らに話聞かなかったのか?_」
『土方さんは聞いてたみたいだけど、
あたしは近藤さん起こしに橋降りちゃって』

「俺も詳しくは知らねぇですけど、
銀髪の侍に近藤さんがやられたって
土方のヤローが周りの奴らから聞いたみたいですぜ」

『銀髪の侍...』
「心当たりでもあんのか?」
『いや...』

ガラ――
「うぃーす!いつになく白熱した会議だな!」
開いた襖のそばには頬の大きく腫れた
近藤局長が立っているのを見て
隊士たちは全員沈黙した。

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