Angel's Smile
□Clapお礼文
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※Boys:[Angel's Smile]の設定です
本編の内容とは何の絡みもありません。
男主人公が大丈夫な方のみスクロールしてご覧下さい!
よろしくお願いしますv
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空港での待ち時間。
「ユソナー?」
「・・・んー・・・」
返ってきた返事に、当の本人に視線を落として思わず苦笑い。
「・・・ユソナ、もうすぐヒョン達戻ってくるから寝るなよ?」
「ん〜・・・」
壁に右肩を付けて凭れ掛かりながらイスに座っているユソナの目は閉じられていて、今にも眠りそう・・・ってか、寝てそうw
「アレはダメじゃん?」
「もう寝るよねw」
ユソンの前に立っている俺の後ろで、ベクとジョンデがケラケラ笑っている。
まぁ、2人の言う通り。
多分間違いなく。。。寝ちゃうよね、ユソン。
「ユソナ、さっきヒョン達に頼んだジュース飲まないのか?」
「・・・のむ〜・・・」
「じゃあ起きて待ってないとな?」
「・・・うん・・・おきてるよぉ・・・」
俺の問い掛けに返事はするものの、たまにカクンと頭が揺れているユソンの目は殆ど開いてない。
話しかけてないと、そのまま夢の中に行っちゃうだろうね。
「「ユソナ、すげぇ頑張ってるww」」
でも2人の言う通り。。。頑張ってもらわないと困るわけ。
ユソンの眠気覚ましの為&俺達の為にスホヒョンとギョンス、タオとセフナはジュースを買いに行ってるわけで。
まぁ、タオとセフンは自分が選びたくて付いて行っただけだけど。
「ほら、ユソナ!起きろって」
「んん〜」
わしゃわしゃって髪をしても、されるがまま。
だけどまぁ。
あんまり無理に起すのも可哀想だし。
放っておこうかなぁ・・・なんて思っているところに。
「お待たせ〜!」
スホヒョン達がジュースを買って戻ってきた。
「「「おかえり〜!ありがとうv」」」
ベク達と一緒にお礼を言って、頼んでいた自分の分のジュースを受け取る。
「チャニョル、ユソナは?」
「んー・・・多分起きてるかなぁ?」
俺の言葉に。
「ぅあい・・・すおひょん、ありがとぉ〜・・・」
何とか顔を上げて(目は半開きだけどw)、スホヒョンに向かって両手を差し出すユソナ。
「はい、どういたしましてvユソナ、ちゃんと持つんだよ?僕、もう手を放すからね?」
「ん・・・だいじょぶ・・・」
両手でしっかりと持ったことを確認して、スホヒョンが恐る恐ると手を放す。
ユソンの手からジュースのカップが落ちることは無くて一安心。
なんとか目を開けて、ストローでジュースを飲むユソナを、俺とスホヒョンはじーっと見守る。
さっさと自分のジュースを飲んでいるベクとジョンデも、俺の後ろから顔を出して、同じくユソナを見ている。
ストローでなんとか1口飲み込んで。
口を放すと、すぐに目がトロンとしてきてカクンと身体が揺れて、慌てて俺とスホヒョンが手を差し出すけど、寸でのトコロでユソナ自身で体勢を整える。
そしてまた飲んでストローを放して・・・を2・3回繰り返したところで。
俺は自分のジュースを一気飲みして、空になったカップをベクに「頼んだ」って押し付ける。
「ユソナ?まだ飲める?もう飲まない?」
しゃがみこんで、ユソナの持ってるカップに手を添えながら問い掛ける。
今までの経験上。
これはもうムリなパターンだ。
「のめる・・・」
「そう?ねぇ、俺に1口頂戴?」
「・・・ん・・・」
コクンと頷いたユソナからカップを受け取って、ストローから吸い込めば、ユソナのリクエストしたイチゴジュースが口の中に広がる。
そうしているうちに、完全にユソナの目は閉じられて。
カクンと頭が落ちて動かなくなった。
「はい、落ちたねw」
「うん、寝ちゃったねw」
「仕方ないよ、ユソナは昨日徹夜だったんだから・・・静かにね、2人とも」
「「はーい」」
スホヒョンに窘められて、ベクとジョンデは素直に返事をする。
元よりいつでも、誰1人としてユソナの睡眠を邪魔しようとするヤツはいない。
誰よりも頑張って仕事をしているのを知っているからね。
ポンポンと頭を撫でて、俺は立ち上がる。
「チャニョル、どうする?」
「起きなかったら俺が運ぶから大丈夫」
「「本気で小さな子どもだww」」
笑うベク達の言葉は無視。
だって、子どものように寝てしまうのは、何もユソンだけじゃない。
あっちの端では、カイとレイヒョンだって寝ている。
「そっか。もしそうなったらよろしくな?」
「ラジャーです!」
そう答えた俺に、スホヒョンは「頼んだよ」とニッコリ笑って。
何やらギャーギャー騒いでいるタオ達のほうに歩いて行った。
「相変わらず甘やかせるね〜?」
「だって可愛いから仕方ないよね〜v」
「2人とも、うるさくするならあっち行ってろよ」
「「はいはい〜w」」
ニヤニヤと笑う2人を追い払って、俺はもう一度ユソンに視線を落とす。
ほんの数分だけかもしれないけど。
俺達の天使にとって、ささやかな休息になればいいんだけどね。
「おやすみ、ユソナ・・・良い夢をね?」
その柔らかな髪を俺はそっと撫でた。
願わくば。
夢の中でも、ユソナの傍に俺がいますように―――
- FIN -