Shangri-la

□X far away・・・
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《オロフェアの言うことには・・・》



隠れの戦士の存在は大昔から知っていた。
神エルが創られた、悪の滅亡の為の戦士だ、と先代のエルフ達から聞かされていた。


世は、善なる者が悪をひれ伏せても、また悪は復活する。
平和など決して訪れることは無い。






戦いに疲れ果てた或る者が問うた。
"何故、戦いは終わらないのか。
何故、平和は続かないのか。"




答えは簡単だ、或る者が答えた。


"隠れの戦士がいる限りは、戦いは終わらない"と・・・







この世界を創り出したエルや、隠れの戦士を創り出した精霊の意図は分からない。

隠れの戦士を滅したからといって、永遠の平和を手にできるとは分からない。






そんな中、亡き父が言った。
"不死身の神である戦士を、いつか悪は利用する"
"お前の手で滅ぼすのだ、成さねばならぬ"







だから、成さねばならぬのだ。
例え隠れの戦士に罪はなくとも、悪の帝王の駒となれば、人間もエルフも滅びるのだ。


長い長い歴史の中で、私たちは"隠れの戦士"の存在に翻弄され続けた。
惑わされては成らぬ、今、終止符を打つのだ。
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