愛狂注意予報
□星空キャンプ
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side颯真
「ケホケホ」
どうしたんだろ、急に気分悪くなった気がする
「ある程度吐いたら、水でも飲んどけ」
「…………っ!」
「無理しなくていい」
いつもそうだった。溜の前では、無理してた
見栄張って強がって、心配性なの解ってたし……
「そうか、夜だから気がつかなかった。お前、熱あんじゃねえか」
「ん、」
「暖かくしてろ。なんで黙ってた」
「冷夏さんの手冷たい……。お願い、溜にいわないで……」
熱あったんだ、だから気分悪くなったわけ
でも、さすがに溜に気づかれちゃうな
冷夏さんが、お茶を飲ませてくれた
「お前の隣に誰が座るか! というわけで、仁木、てめえが座れ」
「ええっ?! ちょ、なんで俺が?」
「そんなに助手席に座るのが嫌なのか。地図案内しろとはいってないぞ」