銀魂3z×薄桜鬼SSL 薄桜学園の不良少女(千鶴あり)

□【第二話】
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(雪村千種side)





千種「ふぅ、何か妙に神経使った気がする。」



自分の席に座り、机に突っ伏す。

誰にも怪しまれない様に、普通に。そう普通に教室まで歩いてきた。


"普通"を意識するあまり、変に緊張してしまったのか。



?「やぁ、今日もギリギリなんだね。」
千種「え?」



上から声が聞こえてきた。顔を上げると、そこには皮肉っぽく微笑む男子。



千種「沖田か、おはー。」
総司「おはよう。全く、何で学校来るだけでそんなに疲れてんのさ。」



珍しくだるそうに挨拶したからか、沖田がちょっと興味を示した様な顔をして私に問いかけてきた。



千種「寝坊して、走ってきた。それだけ。」
総司「何だぁ、それだけ?」



こいつ、あからさまに興味無くしたような声出しやがるな。



千種「つまんなくってごめんなさいね。」
総司「別に?遅刻しなくて良かったね、後で一君にお説教されちゃうもんね。」
千種「やだー、あの真顔で説教とか強すぎ。」



そんな事を喋っていると、平助も私の席に来た。



平助「おはよう、千種!」
千種「おはー。あー疲れた。」
平助「何でだよ!?珍しく疲れきってんなぁ……………」



平助の言葉に、沖田が茶化す様に言う。



総司「千種ちゃんってば、お寝坊して全力疾走してきたんだって。」
平助「へ、寝坊?」



平助が私を見る。私は片目を閉じる。
話を合わせろ、というのが伝わった様だ。



平助「ゲームでもやってて徹夜か?こまめにセーブしとかねぇと!」
千種「平助じゃあるまいし、ゲームで徹夜はしないわ。でもこまめにセーブしとく。」
平助「そうそう!セーブは大事だからな!」



ゲームって単語ひとつで凄い笑顔の平助。
それを見て軽く引いてるっぽい沖田。

………………平和だな、本当。
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