長編 死の外科医との恋の物語
□第1話 怖い噂話
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手下「そっちに居たか?」
手下「いや、いない。向こうを探せ!」
船長「いいか、絶対に探し出せ! なんとしても鎌風の舞姫 名無しさんを捕まえろ! あいつの首をとって俺の名をもっと世に知らしめるんだ!」
手下「ハッ!」
『…ハァ、ハァ。しつこいんだよ。』
海賊が居なくなるまで、近くの茂みに隠れる。
そして居なくなったところを見計らい、海賊が行った方とは逆方向に走る。
『もう疲れたな...。』
今日だけでもう何回この逃走劇を繰り返しているんだろう。
いい加減体力の限界だ。
海に逃げたいがもうすでに海賊が陣取ってるだろう。
飛んで逃げても良いが、もう次の島まで飛んで行けるほどの体力がない。
手下「あ、居たぞ!!」
『っち、見つかったか。』
急いで町中に向かって走り出す。
『なんでこんなことに...。』
今日は本当に運が悪いなぁ、と心底思う。
とりあえず戦いは避けたいな。
疲れてるものあるし、
………私がどうなるか分からないしね(ニヤ