海南編

□英和辞典
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なんだか最近学校がつまらない。
なんかいいことないかなぁ?

毎日そんなことを思いながら休み時間を過ごしている。

千尋「ねえ聞いてる!?」

茉由「あ、ごめん。聞いてなかった」

千尋「もお!」

あたしの席は廊下側の一番後ろ。

千尋の席はほぼ真逆だけど、休み時間になると必ずあたしの前の席にドカッと座って話し出す。

千尋「あ、そろそろ戻るね」

茉由「うん」

千尋は手を振りながら自分の席に帰っていった。


キーンコーンカーンコーン…

チャイムは鳴ったが先生が来ない。
職員会議でも長引いてんのかな?
まあラッキーだけど。
先生が来るまで寝てよ。

そう思い、机に伏せた瞬間、

ガタッ

茉由「!!?」

椅子を引っ張られた。
何事かと思い。
後ろを見ても誰もいない。
当たり前だ。
一番後ろなのだから。
じゃあ…

廊下を見てみると

??「わりぃ、英和辞典貸して!((汗」

床に四つん這いになってる人。

清田「あ、ごめん、俺
清田信長ってんだ!バスケ界のNo.1ルーキー…じゃなくて英和辞典を!」

茉由「あ、はい。
ていうかなんで四つん這いなの?」

清田「ん?ああ、立ってたら
先生が来た時隠れようがないだろ?」

そういうことか。
でもいきなり椅子を引っ張られたらビックリでしょ…

茉由「とにかく戻りなよ」

清田「おお、そうだな!
これサンキュ!」

そう言って清田信長は自分の教室に戻っていった。
…自分の教室?
あの人のクラス知らない。
でも名前は聞いたことある。
たしかクラスの女子が噂してた。
カッコいいだかで。
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