龍桜鬼伝

□第一幕
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私は兄様と私達の主である雪村家の幼子二人と村の近くにある花畑へきていた。

「みさと姉様!ゆうや兄様!見て!
かおるがくれたの!」

嬉しそうな顔をして私に抱きついてきたのは私の主である雪村千鶴だ。私達のことを姉様と兄様と慕ってくれている。

「すごいね!薫、前より上手になったじゃない。花冠!」

私が褒めると薫は照れたように笑った。

「ま、オレの教えがうまいからな!!」

....隣で何か言ってるばかはほっとこ「おい、心の声もれてんぞ」「....そーですか。」

私と兄様の話に千鶴と薫はまた笑った。
私と兄様はこの二人の笑顔が絶えない事を願った。将来、今はまだ生まれたばかりの美羽と一緒にまたこうして笑っていられる未来を幼いながらもねがった。
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