龍桜鬼伝
□第四幕
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幹部だけでなく、平隊士も集まりはじめた。
「沖田組長に勝てるものか」とか、「あんなちっさいのに」とか聞こえるが無視だ無視!
「じゃあ、やろっか。」
「うん。」
私達はそう言うと抜刀した。それには皆驚いたらしくざわついていた。
「おい!総司!美里!何も真剣で「土方さん」美里?」
「これが、私の覚悟だから。」
そう言うと土方さんも折れてくれた。
「いいか....絶対に死体作るんじゃねぇぞ。」
「....はい。」
「はい。」
「では....始め!!」
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土方さんが開始の号令を出した瞬間、凄い殺気に襲われた。平隊士の中には後ずさる奴らも居るみたい。これが、美里から発せられるものだとするならば............
(僕も本気で行くからね....!)
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・・
少し殺気を出すと、総司の表情が一瞬歪んだ。しかし、直ぐに口に笑みを浮かべた。
私も口に笑みを浮かべ、重心を落とした。
そして............
私達は同時に地面を蹴った。
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「何だよ....美里....あの総司と互角にやり合ってやがる!」
「一体何もんだよ............」
そんな言葉が聞こえた気がする。でも、私にとってはどうでもいい。総司と打ち合う。こんなにも楽しいものだと改めて実感した。
他の人と打ち合ってもここまでの高揚感はなかった。やっぱり、総司とじゃないとね!
総司の表情を見るとやっぱり初めて試合をした時と同じ表情だった。
やはり、今回も同じこれが終わりの合図。
総司の十八番.....
「なっ三段突き!?」
私はニヤリと笑った。
私はあの時と同じように全部塞ぎきった。
そして今度は....................
「はぁぁぁぁぁぁ!」
ダンっガガガガガガッ
あの時とは違う、父様の得意技・六段突きで決着をつけた。
私の刀は総司の喉元に、総司の刀は私の腹部に............引き分けだ............
「この勝負、引き分け!!」
その声が掛かると私達は刀を下ろし納刀した。