別の夢を見ませんか?

□戦いのエルフ
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これはリースがカナに会う1年前の話。
エルフ王国の競技場でエルフの戦闘員達が戦いを行っていた。
「だぁあっ!」
男エルフ達の熱い戦いがリングの中に行われ、剣同士がぶつかる音が大きく鳴り響いていた。
「はぁあっ!」
中でも戦いに強いのがエルフ王国の王子でもあり戦闘員のリーダーでもあるリースだ。
リースが最後の戦闘員を倒し、終了の笛が鳴った。
「そこまで!勝者・リース選手!!」
観客席からは歓声が響き、リースは軽くお辞儀しながらリングから出て行った。

「リース様、今回も優勝しましたね」
「ああっ、戦闘員のリーダーとして戦いは絶対に手を抜いてはならないからな」
腹心の親衛隊である双子のカカオとビターはリースの背後に付いていた。
「明日は青海に行くぞ、とある王国の国王の麻薬取引の情報が入った、その証拠を掴むぞ」
「「はっ!」」
普通、王子と言うと学問等を専門に詰め込んだり狩りを楽しんだりするがリースは学問は必要以上に詰め込まず、狩りもあまり興味がなく戦闘員としての戦い、正義感が強い王子だ。
年頃になると結婚の話も持ち出すが今の彼にとっては恋とか結婚は二の次で今は各王国の不正の取り締まりを最優先とさせていた。
そのおかげで各王国は正常になったり犯罪が減ったりして、リースの好評・エルフ王国の信用を保たせていた。
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