日岳

□素直になりたい
1ページ/1ページ



「ねぇ、向日さん。」

日吉の手が俺の髪に伸びる。

「おい、やめろ。」

日吉の手が触れる前に振り払う。
いくら誰もいない部室とはいえ、恥ずかしい。



「...向日さんは、俺の事...嫌いなんですか?」


日吉がいきなり言ってきた。



「...嫌いじゃねぇよ。」
「...じゃあ、何で冷たいんですか?俺に。」
「冷たくねぇし。」


暫くすると諦めたのか、日吉はため息をついた。



「...俺は向日さんが好きですよ。」

「...そ。」



俺は自分自身に呆れた。










(嘘つき)






***
意味分かりますか...?←

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ