short stories
□どうでもいいような。
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どうでもいいと思う。
誰と誰が付き合おうが、パンダがいつ来日しようが。
どうでもいいやと思う。
そう思って、バスの窓から外を見たら、向こうの歩道にあの子が歩いてた。
何やら悲しげにうつむいて歩いてた。
身を乗り出した時に気付く。
俺はバスに乗っていたんだと。
反対の方向に、どんどんどんどん、離れてく。
あの子は、パンダのストラップを付けていた。
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