PLATINUM ーVol.1ー
□2.迷子×挫折?×ステーキ定食
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『ん……んん?』
重たい瞼を、ゆっくりと開いた。
『あ、イテテ…身体イッタ…』
ガタゴトと揺られる列車の中で、終始爆睡していたナチは、身体に鈍い痛みを感じた。
『イツツ…座りながら寝るのって、本当身体痛くなるなぁ…』
名残り惜しくも日本を旅立ち
それから一体、どれだけの時間が流れたのだろう。
飛行機に乗り、列車に乗り、また違う列車に乗り換えてを繰り返して
やっと、この長い旅も終わりを迎えようとしているようだ。
目的地の到着を知らせるアナウンスが、私の目を、覚まさせるのだから。