PLATINUM ーVol.1ー
□7.突破×安堵×新たな挑戦
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「あのー…ナチ?」
ゴンの言葉で、やっと我にかえる。
『わっ!ご、ごめん!』
ゴンを抱き締める手は
手錠でもかけているかのように
ずっと、ゴンを手放そうとしなかった。
その手には、ナチの
強い想いが込められていたのだろう。
弟に出逢えた喜びと、わずかな戸惑い。
そんな気持ちが重なり合って
ゴンを抱きしめるという行動に発展しただと思う。
平たく言えば、幸せに浸っていたのだ。私は。
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