木花*其の一*
□9.幽助とぼたん
10ページ/10ページ
「それは...つまり...奈由が、妖怪ってことか?」
「その可能性が...あるってことさ」
幽助は、突然の疑惑に困惑し
まだ信じられない様子だ。
「でもよ、その妖気計ってのが...壊れてたってこともあり得るよな?
あいつが妖怪だなんて...ちょっと信じられないぜ?」
「さっきも言ったけど、アンタの居場所を探し当てたのも、この妖気計だ。壊れてる...ってことは、ないと思うよ」
あいつが...奈由が、妖怪?
そんなことあるか?
だって、どこからどうみても...
人間にしかみえなかったぞ。
ーお願い!これ以上はやめてください!これ以上は...死んじゃうわ!ー
あんなに必死で、俺を庇ってくれたんだ。
そんな...ことがあるってのか...?
〜続く〜