木花*其の一*
□16.月夜の願い 後編
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「ちょ!?奈由ちゃん!?どこ行くんだい!?」
「おい!どこへ行く!?待て!!!」
私を引き止めようとした
コエンマさんとぼたんちゃんの声が
微かに聴こえてきたけれど
その声に反応する余裕も時間も
私には、ない。
私は、全速力で街を駆け抜けた。
目指す場所は決まっている。
…志保利さんが入院する、あの病院へ。
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