木花*其の一*
□9.幽助とぼたん
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「ん...ぁ...?」
眩しい...な。
幽助は、重い瞼をゆっくりと開く。
目の前に、飛び込んできたのは
天井のライトだ。
状況がまだよく飲み込めない。
「ここ...は...?」
霞む目が、徐々に光に慣れてきた。
辺りを見回す余裕ができた頃、ここがどこなのかすぐに判断がついた。
「ここは...俺んちじゃねえか!っう!」
身体を起こそうとすると
全身に、鋭く鈍い痛みが走った。
すると、部屋のドアを開き
様子を見に来たのか、母親の温子が立っていた。
「幽助...!?目が覚めた!?」
「おふく」
ゴーーーーーーーン!!!!!!
頭上から強烈なゲンコツをお見舞いされた。
多少あった眠気も、一瞬にして覚めてしまうほど鋭い痛みが頭部に響く。
「っっってぇーな!!!!何すんだよババア!?」
「せっかく生き返ったのに!!あんまり無茶して心配かけないでよ...うっぅぅう...!」
「ああぁぁ...わーった!わーったから!泣くなって!」
温子は涙をボロボロ流し、その場に泣き崩れた。
無理もないよな。
死んでた息子が生き返ってきたばかりだもんな。
それにしても、俺はどうやって
助かったんだっけか...?