彼氏

□素直になれない彼氏緑間くん
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私の彼氏は緑間真太郎。


一言でいえば"変人"だ。

おは朝のラッキーアイテムを持ち歩いていたり(アイテムは凄く鬼畜)、左手の指にテーピングをしていたり。

彼曰く、"人事を尽くして天命を待つ"らしいけど。



「ナマエ、お前のラッキーアイテムなのだよ」

「あ、真ちゃんありがと」



私のラッキーアイテムはネックレスらしい。

真ちゃんから貰ったネックレスは小さな緑の宝石がついていて、とっても可愛いデザインだ。


今日は私の家でデート...というか、勉強会中。

高尾くんも来ているけど、コンビニまでジュースを買いに行った。



「真ちゃんのラッキーアイテムは?」

「白いふわふわのシュシュなのだよ」

「私持ってるから貸そうか?」

「頼む」



確か...小物入れの中にあったはず。

ごそごそと探していると、真ちゃんの低く心地のいい声が鼓膜に響いた。



「ラッキーパーソンは、最愛の人だ」



その言葉を聞き、動かしていた手の動きが止まった。


今日の朝、いきなりうちに来たのは...ラッキーパーソンが"最愛の人"だったから?

だったら嬉しいなー...


ラッキーパーソンのことが気になりつつもシュシュ捜しを再開。

...あ、あった。



「真ちゃん、あっ...ッ、」



ぎゅう、と。


後ろから強く抱きしめられた。

今日はデレモードなのか、真ちゃん。

可愛いからいいけども。



「ラッキーパーソンはお前だ。
...だから、今日一日ずっと一緒にいるのだよ」



驚いて顔を上げると、耳まで真っ赤になった端正な顔が目に入った。



「...ふふ、もちろん」



首元に回った真ちゃんの腕に、ちゅ、と口付けを落とした。









((たっだいまー。...あれ、ナマエちゃんそんなネックレスつけてたっけ?))

((おかえりー。真ちゃんに貰ったんだ、私のラッキーアイテムなんだって))

((...ふーん。(真ちゃん、ラッキーアイテムとか言いながらプレゼントしたんだな...?)))

((...なんだ高尾、その目は))

((くく、べっつにー))



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