彼氏

□ゲスデレ彼氏花宮くん
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私の彼氏は花宮真。


無冠の五将の悪童と呼ばれていて、何でも全てのパスをスティールできちゃうらしい。

...スティール?なんだそれ。




...まあ、簡単に言えば彼は天才だ。

模試だって勉強無しでも常に上位だし。
羨ましすぎる。

それにIQ160の瀬戸くんも敵わないらしいし。

...本当になんなの?



「ねー真、」

「あ?」

「なんで真ってそんなに頭いいの?」

「ふはっ、ナマエが馬鹿なだけじゃねぇのか?」

「失礼だなー、これでも上位にはなってるんだから」

「5位以内には入ってないんだろ」

「うぐっ」



正にそうだ。

現に私は大体7位〜10位の間を彷徨っている。


だからいつも5位以内に入る真が羨ましすぎる。



「勉強教えてやろうか? 間違ったらお仕置きだけどな」

「お仕置き!? 何それ!?」

「ふはっ、言ったら面白くねぇだろバァカ」



ぴん、とでこぴんされた。

結構痛いんだよ、真のでこぴん。





___________________________


「...へぇ、お前結構できるんだな」

「10位以内には入ってるからね」



さっきのでこぴんから30分後、私は真の家にお邪魔している。

勉強会兼デート、みたいな?


「! ...バァカ、ここ間違ってる」

「え? ...あ、ホントだ」



応用って苦手なんだよなー...

消しゴムで間違った答えを消していると、消している方の手を握られた。
私の手にかぶせるように。

びっくりして真を見れば、薄く微笑んでいて。


...あ、これやばい。

直感的に感じた。



「間違ったらお仕置き、っつったよな?」

「...あれ、そうだっけ?」

「ふはっ、30分前のことも忘れるぐらい馬鹿になったのか」



会話しながらもだんだんと近づいてくる。


気付けば背中には壁があたっていて、目の前には真の顔。

鼻先が触れるくらいに近い。
ってかもう触れてる。



「...ま、真ー? どうしたの?」

「黙れ」



手首を掴まれたと思ったら、



「ッん...」



唇が重なった。

啄ばむように何度も重ねてきて、息をする暇が与えられない。


苦しくなって口を開くとにゅるりと入ってくる真の舌。



「っんー...!!」



しばらくされるがままになっている私だった。









((っぷは...!急に何、ッ))

((お仕置きだよバァカ))

((〜ッ/))

((ふはっ、次間違ったら今の倍な))

((ばッ...!!?))



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