彼氏
□不器用彼氏笠松さん
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私の彼氏、笠松幸男先輩。
女の子が苦手だけど男らしくて、かっこよくて…
とっても素敵な彼氏様!!
「笠松センパイッ」
「ッ!?…ぉ、おう。」
「一緒に帰りましょっ」
「あ、ぁ」
最初に比べれば話してくれるようになった、けど…。
近付くと思いっきり顔を背けられるのはキツいかな、なんて。
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次の日。
私は思いっきり机に突っ伏した。
「っ、はぁ〜…」
「ん、どしたんスか?」
「笠松先輩が、さー…」
黄瀬くんは恋愛に詳しそうだし、相談するだけしてみることにした。
¨笠松先輩と目を合わせて喋れないのが寂しい¨
¨私のことなんか好きじゃないんじゃないか¨
¨優しいから、無理して付き合ってくれてるんじゃないか¨
思っていることを全て吐き出した。
…あ、やばい涙出そう。
「…でも、やっぱり笠松先輩のこと好きなんだ」
「…うん、」
「どんなに冷たくても、どうしても嫌いになれないから不思議なんだよねー…」
「…大好きなんスね、笠松先輩のこと」
「うん、…大好き」
ガタタッ
「「!?」」
急に教室の扉が開いた。
そこにいたのは、顔を真っ赤に染めた笠松先輩で。
さっきまで「笠松先輩が大好き!」みたいなことを口走っていた、が…
聞 か れ て た ! ?
「ッ〜//」
「あ、ぅ…/」
「…俺はお邪魔みたいっスね」
ひらりと手を降って教室から出た黄瀬くん。
…大好きな彼と、教室でふたりきり。
((っ、…ナマエ))
((はいっ!?/))
((俺、も....好き、だから!))
((っ....!!))
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