誠凛でわちゃわちゃするお話。
□第1Q
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−−−−やって来たぜ誠凛高校。
私は苗字名前、とある高校のバスケ部主将の幼馴染だ。
ちなみに前の学校は桐皇。
そんな私は今日から誠凛高校に通う。
理由は本っ当にくだらなく、"新設校に通って見たかったから"。
これを幼馴染と親に言ったら案の定怒られた。
酷い。
「苗字名前です。桐皇学園から転校して来ました、よろしくお願いします」
ぱちぱちと拍手が起こった。
てゆーかなんか私睨まれてる気がする。
ほら、あれだよ、あのー、...そうそう、タイガーくんに。
今吉先輩が笑いながら手強かったって言ってた。
最後には開眼して「最強は青峰や」って言ってたけど。
でも私の幼馴染無敵だよ?
なんてったって何様僕様赤司様だからね?
「席は火神の隣な。わかるか?」
「タイガーくんですねおっけーです」
「タイガー?」
先生が首を傾げた。
ほら、火神大我、たいが、タイガー。
しかも雰囲気虎みたいだしタイガーくんってぴったりのあだ名。
「よろしくねタイガーくん」
「大我な」
「よろしくね大我」
「おおおおおおま...!」
「嘘だよ火神くん」
「.......てめえ...」
やばい火神くんいじり楽しい。
「あの、ボクは黒子テツヤです。何故火神くんを知っていたんですか?」
「うわっ!? ...ああ、透明少年くんか。又の名をテツくん」
「笠松さんと桃井さんですか」
「およ? 知り合い?」
「笠松さんは前練習試合で、桃井さんは中学が同じでした」
「ほー、だから桃ちゃんはあんなに...」
「あんなに?」
「...聞きたい?」
「...遠慮しておきます」
「おい、俺はスルーか」
「いたんですか火神くん」
「あ、本当だ。まだ居たのタイガー」
「KYですねまったくタイガーくんは」
「本当だよね」
「俺フルボッコ...!!」
火神くんが俯いてぷるぷるしだした。
握り締められた拳も小刻みに震えている。
やっべー殴られるんじゃ無い?
「先生、火神くんが心が痛いそうです」
「そうか苗字慰めてやれ。
数学始めんぞ教科書出せー」
「やだ先生酷い」
私転入生なのに。
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