誠凛でわちゃわちゃするお話。

□第1Q
1ページ/1ページ

−−−−やって来たぜ誠凛高校。



私は苗字名前、とある高校のバスケ部主将の幼馴染だ。
ちなみに前の学校は桐皇。

そんな私は今日から誠凛高校に通う。


理由は本っ当にくだらなく、"新設校に通って見たかったから"。

これを幼馴染と親に言ったら案の定怒られた。
酷い。



「苗字名前です。桐皇学園から転校して来ました、よろしくお願いします」



ぱちぱちと拍手が起こった。

てゆーかなんか私睨まれてる気がする。


ほら、あれだよ、あのー、...そうそう、タイガーくんに。

今吉先輩が笑いながら手強かったって言ってた。
最後には開眼して「最強は青峰や」って言ってたけど。


でも私の幼馴染無敵だよ?
なんてったって何様僕様赤司様だからね?



「席は火神の隣な。わかるか?」

「タイガーくんですねおっけーです」

「タイガー?」



先生が首を傾げた。

ほら、火神大我、たいが、タイガー。


しかも雰囲気虎みたいだしタイガーくんってぴったりのあだ名。



「よろしくねタイガーくん」

「大我な」

「よろしくね大我」

「おおおおおおま...!」

「嘘だよ火神くん」

「.......てめえ...」



やばい火神くんいじり楽しい。



「あの、ボクは黒子テツヤです。何故火神くんを知っていたんですか?」

「うわっ!? ...ああ、透明少年くんか。又の名をテツくん」

「笠松さんと桃井さんですか」

「およ? 知り合い?」

「笠松さんは前練習試合で、桃井さんは中学が同じでした」

「ほー、だから桃ちゃんはあんなに...」

「あんなに?」

「...聞きたい?」

「...遠慮しておきます」



「おい、俺はスルーか」

「いたんですか火神くん」

「あ、本当だ。まだ居たのタイガー」

「KYですねまったくタイガーくんは」

「本当だよね」

「俺フルボッコ...!!」



火神くんが俯いてぷるぷるしだした。
握り締められた拳も小刻みに震えている。

やっべー殴られるんじゃ無い?



「先生、火神くんが心が痛いそうです」

「そうか苗字慰めてやれ。
数学始めんぞ教科書出せー」

「やだ先生酷い」



私転入生なのに。



.

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ