誠凛でわちゃわちゃするお話。
□第6Q
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「あ、もしかしてアンタ名前ちゃん?」
「え、はい」
「へえ〜...」
「...?」
蜂蜜色の髪のタレ目さんに髪を触られながら言われた。
髪の色が清兄と似ていてやっぱりイケメンだ。
バスケ部って顔面偏差値高いよね、
羨ましい。
「俺は春日隆平、宮地と同じ3年だよ」
「清兄の知り合いですか?」
「そ。まあ仲良いよ〜」
「ふーん...」
「おい春日、置いてくぞ!」
「ブフォッ」
厳つい老け顔の人(岩村さんと言うらしい)が言った"置いてくぞ"が私の脳内で勝手に"老いてくぞ"に変換されて吹いた。
春日さんに変な目で見られた。
「ん、じゃーね名前ちゃん」
「はい。...ッ!?」
ちゅ、とほっぺにキスされた。
そしてまたにっこり笑って去って行った。
「...」
「いたたたたたたたたッ!? 痛いってテツくん!!」
「.......」
「無言で力強めないで!?」
「てめー何キスされてんだよバカ」
「バ火神くんに言われたくないんですけど」
「んだと!?」
「ははは。ほら名前、消毒」
「鉄平先輩が1番やってること酷い」
はい、と鉄平先輩に消毒液を渡された。
っていうかほっぺにキスされただけなのになんでここまで...
口じゃ無いしいいじゃないか。
ダメなのか。
「ほっぺでもダメです、許しません」
「だだだだだッ!! 力強くなってるよね!?」
手でぐしぐしやられる力が強まった。
皮が剥ける...!!
「お、落ち着けよ黒子」
「先輩も、試合で晴らしましょうよそのイライラ!」
「...そうですね」
テツくんはすみません、と私に謝った。
ぐしぐしやられた頬に手をあてると少しカサカサしていた。
「ちょっとテツくん、私のもちつやぷる肌がカサカサになっちゃったじゃない!」
「例えもちつやぷる肌じゃないカサカサ肌の名前でも大好きなので問題はないです」
「Σ !?」
テツくんが変態紳士な件について。
いつかはストーカーされそうで怖いです。
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