誠凛でわちゃわちゃするお話。

□第10Q
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「いやー。ビックリしたなホント」

「.......。
それより、さっきの話聞いたか?」










−−−−−−−−........










「あと桃井さん。I・Hに青峰が出なかった理由はわかったけど、残り2人は知ってる?」

「推測なので断言できませんが...
2人とも恐らく出る必要がなくなったからです。

ムッくん... あ、紫原くんは赤司くんの言うことしか聞かず、赤司くんとだけは戦うことを拒みます。

準決勝の洛山ー陽泉戦の欠場はそのためだと思います」

「赤司って奴は...?」

「彼は... 優勝することに興味はありません」

「は!?」

「ただしそれは勝つ気がないからじゃなく、勝つことが当たり前だから、という意味です。

桐皇に勝った後、 "出ていればもっと楽に勝てたのでは?" というインタビューに対して一言だけ...」





『−−−−−それでは面白くもなんともない。』










−−−−−−−−.........





「全く.... 征十郎め、まだ患ってたのか」

「...は?」

「そういえば左目の色薄くなってなあ...。
それに一人称僕になってたし。どうしたんだろ、アイツ」

「待て待て待て待て。何ブツブツ言ってるんだ苗字」

「我が幼馴染、天帝(エンペラー)のことです」

「天帝って... まさか、」

「幼馴染は赤司征十郎ですが何か」





(ですよね−−−−−!!!!!!!!)






こんにちは.... いやこんばんは?
名前ですよー☆

自分の幼馴染をカミングアウトしたら若干引かれて傷ついた今日この頃。



「凄いわね、名前ちゃん...」

「そうですかね? 征十郎、意外と優しいですよ。チートだけど」

「あらそうなの? キセキの世代の主将なんだし酷く変...っごほん、個性的な人物だと思ってたわ。あと冷酷だったりね」

「うーん... なんか中3の全中前、その時からがらりと性格が変わっちゃったことはありました。
今までは冷静で温厚だったのに、急に冷酷で冷たい雰囲気になっちゃって。私の前だと今まで通り優しいんですけど...
今思うとその時くらいかなあ、異常なまでに勝利に執着し出したのは」

「ふーん...」



正直に言ってしまえば、今の征十郎は少し怖い。
幼馴染だから隣にいないと落ち着かない感覚は相変わらずだけど、時折...ぞくりと背筋が粟立つ程に冷たい視線を向ける。

私に対してじゃなく、周りの人々に向かって。


でも私が声を掛けるといつもの優しい征十郎に戻る。

怖いと思っても離れられないのはなんだかんだで私も征十郎が好きなんだろう。



「...ま、詳しいことはテツヤに聞いてみてください。キセキの世代だって騒がれ始めたのは中学からですし、私は中学征十郎と違うので」

「一緒じゃないの? 幼馴染なのに」

「...」

「なんかごめん」



私が死んだ魚の顔 (感情がないとも言う) 顔をしたら謝られた。

死んだ魚の顔に特に意味はない。



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