誠凛でわちゃわちゃするお話。

□第12Q
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「ん〜っ、いい天気!」



真っ青な空。
もくもくと大きな、白い入道雲。
夏特有の太陽の日差しが眩しい。


今日は清兄と出かける日だ。

まあ出かけると言っても買い物だけど。



「ん...」



ふとケータイを見るとLINEの通知が一件。

アプリを開くとLINEはテツヤからで。



−−−−−−−−−−−−−−−ー

黒子テツヤ
「よければ一緒に買い物に行きませんか? 火神くんも一緒です」

名前
「ごめんね、今日は無理」

名前
「もう約束しちゃった」

黒子テツヤ
「そうですか...」

黒子テツヤ
「女性ですか? 男性ですか?」

名前
「男の人だよー」

黒子テツヤ
「酷いです名前、ボクとの関係は遊びだったんですね...!」

名前
「根も葉もないことを言うのはやめよう? ね?」

黒子テツヤ
「あ、そろそろ朝食なので失礼します。
今日会えたらいいですね」

名前
「はーい。会えたらいいね!」


名前がスタンプを送信しました


黒子テツヤがスタンプを送信しました

−−−−−−−−−−−−−−−−



アプリを閉じて時間を確認すると7時だった。

お腹も空いてきたし、朝ご飯作るかな。


ふあ、とあくびをしてベッドから降りた。


今日のトップスは黒いキャミソールに白いシースルーチュニック、ボトムスはホットパンツ。
それに清兄に貰ったリューコガーネットのペンダントをつけて。

前髪を編み込み、髪をサイドで結ぶ。
征十郎から貰った淡い赤のシュシュをつけて...



「...ん、ok」



鏡の前でにっこり笑ってから自分の部屋を出た。








































今日の朝食は洋食風。

こんがりきつね色に焼けたトーストにふわふわのスクランブルエッグ。
ウインナーとサラダも合わせて、清兄の好きなパイナップルも。

飲み物は後でいいとして、作った朝食を食卓に並べる。



「んー、...名前、」

「、おはよう清兄。よく眠れた?」

「おー...ぅ」

「良かった。じゃあ離れて清兄、重い」



清兄は寝ぼけていると私に抱きつく癖がある。

家だとそんなことはないらしいんだけど、何故か私にだけ。
解せぬ。



「んあー...」

「ほら清兄、」

「んー...」

「...」



め ん ど う く さ い !


無駄にでかい体と無駄に整った顔、そして無駄にいい声の清兄。

その無駄にいい顔がすぐ真横にあって無駄にいい声が耳元で囁かれる。


こそばゆくて恥ずかしくてしょうがない!!



「...ッハ!!」

「あ、起きた」

「...あー、悪い名前」

「もう慣れましたー」

「...悪い!」

「...気にしてないからいいよ。ほら朝ご飯!」

「ん...」



朝ご飯も美味しそうに食べてくれた。

まあこのメニューでまずくする方が難し...、ごめん。

桃ちゃんとリコ先輩はドリンクですらポイズンクッキングなんだった...!!



「合宿ってご飯どうなるんだろう」

「...あ? どうしたんだよ急に」

「まともなご飯作れる女子私しかいない」

「はあ? 誠凛のカントクがいるじゃねーか」

「ポイズンクッキング」

「桐皇のマネージャー」

「ポイズンクッキング」



「「......」」



早くも明日の合宿が不安になり始めた朝の出来事。



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