帝光にトリップするお話。

□第2Q
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大輝(案内してもらってるうちに仲良くなった)に連れられて着いた帝光中学校。

さすがマンモス校というところか、大きな学校だ。


俺の母校とは大違い。



「名前の教室どこ?」

「あー... わかんねーから学校探索してくる」

「案内するか?」

「できればお願いしたい」

「ん、じゃあ行くぞ」

「あ、そういやあ大輝部活は?」

「今日明日は朝練ねーんだよ」

「へぇ、朝練ってことは運動部か?」

「おう、バスケ部」

「ふーん、俺はサッカー部だった」

「ぜってーバスケのが楽しいからな」



他愛もない会話をしながら敷地内を歩く。

部活のことは念のため聞いておいた。


...というか、なんで手繋いでるんだろう俺達。
一部のお姉様()方にネタにされたりはしない、...よな!! うん!



「大輝ー」

「あー?」

「この手何?」

「なんで繋いでんのかってことか?」

「そ」

「俺が繋ぎてーから」



へへ、とはにかみながら笑った大輝。

180超えの男なのに可愛く見えた。


俺やばい。



「...ん?」



ふと、真っ白で清潔そうなハンカチが視界に入った。

大輝に一声かけて止まってもらい、ハンカチを拾い上げる。


ハンカチには"黒子テツヤ"と名前が書いてあった。


...oh........



「どうした名前」

「ハンカチ拾った」

「...これ、テツのじゃねーか」

「テツ?」

「俺の相棒。すげえ影薄いから見つけるの難しいんだけど...」

「特徴教えて、多分見つけられる」

「特徴? ...髪が水色で背は小せぇ。つーか全体的に小せぇ。あとは目がデカくて丸い」

「...なるほど」



10メートル位先にいる水色の彼か。

遠目で見たところは小柄だし、髪水色だし。
綺麗な空色だ。


生憎目は見えないが彼が黒子テツヤだろう。
確実に。



「俺届けてくる」

「あ? 俺が届けんぞ」

「いいよ、彼っぽい人見つけたから」

「...はぁ!? おま、テツのこと見つけたって...オイ!!」



後ろで青峰が騒いでたがスルーした。




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