戦国短編
□隣の晩御飯!
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奥州にて・・・
「突撃ッ!隣の晩御飯、inバサラッ!」
「What!?何だテメェ!今飯食ってるのがわかんねぇのか!?」
「飯食ってるから来てるんだよッ!コレを見ろ!『隣の晩御飯』って書いてあるだろ!?」
「知らねぇよ!帰れッ!」
「竜の右目さ〜んッ!今日の夕餉のお勧めは?」
「そうだな・・・今日は鹿の肉を調理したやつだろう。アレだ」
「小十郎!?何マジメに答えてんだよ!?」
「お言葉ですが政宗様。食事の前に予め言ったはずですが?」
「・・・Oh....I'm sorry.聞いてなかった」
「政宗様・・・ オイ風来坊、誰も食べて良いとは言ってない」
「少しぐらい良いじゃねぇかよ〜 ん。美味いッ!さすがだなッ!」
「そうか?俺の腕も捨てたもんじゃねぇな」
「な・・・何普通に流されてんだよッ オイ前田ッさっさと帰れッ!」
「ん、このおひたしは?食べて良い?」
「構わん」
「Ah!?さっきは駄目って言ってたのになんだその変わりようは!?てゆーか話聞けッ!」
「まぁまぁ良いじゃん♪いただき〜 むぐ、んッ美味いッ!」
「フッ・・・俺も長年作ってるからな、それなりに美味しいだろう」
「小十郎・・・」
「いやぁこの味付けッ!まつねぇちゃんのも美味いけど違う美味しさがあるなッ」
「あぁ・・・あの嫁は料理上手だからな。さすがに前田の嫁よりは劣るな」
「でもあの料理なんてさ・・・なんつーの?斬新っていうか・・・まつねぇちゃんには作れない代物だよ」
「あぁ、アレか。アレは俺が独自に考えた料理なんだ。食ってみるか?」
「良いの!?んじゃあお言葉に甘えていただきまぁす! ん〜これまた美味いッ!」
「・・・・」
「そうだろう?俺が1年半かけて考えたんだからな。 ・・・政宗様?如何致しましたか?」
「いや、なんでもない・・・」
「ん〜どれもこれも美味しくて名残惜しいけど・・・次行かなきゃね〜お邪魔しましたぁ」
「もう帰るのか?コレを持っていけ。前にあの食通夫婦が欲しがってた野菜だ」
「マジ!?ありがとなッ!まつねぇちゃんも利も喜ぶよ! じゃあなッ!」
「あぁ・・・・ Goodbye and see you....」
「政宗様、元気がありませんが熱でもおありで?」
「いや、大丈夫だ。ハハハ・・・」
「? ならいいのですが・・・」
「(自分も原因だって気付けよ・・・orz)」