BL
□ぼくだけの...
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部活の休憩中、司馬と兎丸は、部室で着替えをしていた。
「っはぁ、やっぱり土日も練習ってきついねー」
汗を拭きながら、チョコを一欠片つまんだ。
「洗濯も大変だし…。でも、野球って楽しいよね!」
小学生と変わらないような笑顔で無邪気に言うと、司馬はニッコリ笑って、コクッと頷いた。
そこで兎丸は思い出したように周りを気にして、椅子に座っている司馬の隣に座り、じっと見つめた。
「……?」
「…ん、あのね。うなぎ、今日いない?」
「??」
頷く司馬を見て、兎丸は更に近寄り、何か言いたそうに口を開けたり閉じたりした。
「…っ、あのね、この前、司馬君の後を追いかけたことあったでしょ?」
司馬の様子がおかしい、ということで、兎丸と猿野と沢松が女装して司馬の後をつけた時のことだろう。